熟年離婚

離婚は辛いことで、出来ればあってほしく無いことです。日々諍いが絶えず、消耗し、ボロボロになります。相手を責め立てる自分に自己嫌悪に陥ったり。そんな感情も離婚後3年が経過し、だいぶ薄らいできました。

当初のブログのテーマが離婚だったのですが、この頃は選ぶテーマが随分と変わってきたため、離婚に関する話もなかなか書けなくなりました。それでも、現在進行形で悩んでいる方に少しでも私の経験がお役に立てればとここにまとめておきます。

離婚を決めた日

50歳に離婚することになりました。

以前からそうなりたいと自分が強く求めているものであったにもかかわらず、いざ実際に「離婚」が目の前に突きつけられるとあたふたと慌ててしまう日々。

これから自分はどうなっていくのだろう。この時の気持ちをいつか忘れてしまう日が来るのだろうか。こんなに荒波の中を過ごしている今の自分の感情を忘れてしまいたくない。そう思ってブログを始めることにしました。

離婚を相談した場所

離婚弁護士と離婚カウンセラー。私は2カ所に相談しに行きました。

離婚届提出まで

よくドラマで、判を押された離婚届を机の上に置いて家を出て行くシーンとかあるじゃないですか。帰ってきて相手が机の上の離婚届を見つけ呆然とする・・・とか。あれ今考えると

「衝動で離婚届出しちゃって、それじゃ自分にとってめちゃくちゃ不利な条件になってしまうかもしれないのだよ!」

ってツッコミ入れたくなります。届けを出してしまった後では他人になるため、その後にいろいろな交渉をしたくても、まず話し合う機会を持つことが難しいとか、調停手続きを申し立てるなど、とっても大変になってしまうのですから。

円満(という名目の)離婚を目指している夫婦であれば、離婚届を出す前の話し合いは本当に大事。健康保険の作成や、財産分与や現在住む家の所有権変更、将来受け取る年金の分割、親権をどちらが持つのかなど、離婚をする際には離婚届だけではなく、それと共に一体どれだけ沢山の書類の山にサインしなければならないのかと、呆然としてしまいます。

大切なのは、すべての書類に記入して印鑑も押して完全に揃ったら、そこで初めて離婚届を提出するということ。

夫が黙って離婚届を出すような暇も余裕もないことは分かっていましたが、念のため離婚届不受理申し出も提出指定おきました。これがあれば万が一夫が離婚届を出しても、受け付けてはもらえません。念には念を入れて準備しておきます。

こんな風に離婚は何を考えているかわからなくなった相手が、さらに何をしてくるかわからないので何手か先まで読んでおかなくてはならず、本当に疲れます。長期戦になればなるほど疲弊します。

離婚届に並んだ2人の名前・離婚の種別・同居の期間・お互いの父母の氏名とその続き柄・親権を持つ子供の名前など、記入されている離婚届を見るのはやっぱり辛いものです。戸籍なんて普段の生活では目にしないものですが、いざこうなってみると戸籍が書き換えられる重みを感じました。

家族の戸籍から抜け1人だけの戸籍を作る私。現在の姓を子供のためにしばらくは使い続けることを選んだため旧姓に戻る事もできず、そのため両親の住民票や本籍地に入る事もできず結局現在住んでいる場所を本籍地に変更し、1人だけの戸籍を作ります。

離婚届の保証人

離婚届には夫側、妻側それぞれ1名ずつの保証人が必要なのです。当初は私の両親と夫側の誰か1人ずつサインしてもらおうと思っていました。

でも、じっくり頭を冷やして考えると、年老いた両親に離婚届を見せてサインしてもらうのは酷ではないかと。離婚は私たちだけで決めたことなのだから、両親は巻き込まず、ビジネスライクの夫の提案で「保証人代行センター」に頼むことにしました。

夫と妻の両方がサインされた離婚届を送ると、数日して名前も面識も無い人のサインが追加された離婚届が戻ってきました。これを提出すれば離婚完了です。辛い経験でしたが、周りに心配かけることなく離婚届を受理してもらうには、保証人代行も悪くはないかもしれません。

離婚協議書の作成について

離婚協議書は可能ならば作っておくことがおすすめです。あるのとないのとでは、立場の弱い専業主婦だった私のような人には、効力をはっきしてくれるからです。

離婚協議書は、夫婦の間で合意した離婚にかかる条件を整理して確認する契約書になります。一般に離婚届出に際して離婚協議書は作成されますが、離婚の成立後になることもあります。
離婚協議書は広く作成されている契約書と同じ私署証書となり、法的な効力が備わります。
なお、離婚契約に養育費の支払いなどを定めるときは、不払いの時に裁判の手続を経なくても強制執行できる機能を付けた公正証書を利用して離婚契約を結ぶことも多くあります。

引用:婚姻費用@合意書サポート

離婚協議書があるかないかで変わること私の離婚の流れは 関係が冷え切る ↓ 元夫から「離婚して籍を抜こう」と言われる ↓ 元夫作成の離婚協議書案が渡される ↓...

年金分割について

結婚していた夫婦が離婚すると、離婚後の年金分割が大きなポイントとなってきます。特に専業主婦だった私の場合、この決まりは将来の備えとしてとっても大事。

年金分割は、離婚等をした場合に、以下の条件に該当したとき、当事者の一方からの請求により、婚姻期間中の厚生年金記録(標準報酬月額・標準賞与額)を当事者間で分割することができる制度です。

・婚姻期間中の厚生年金記録※(標準報酬月額・標準賞与額)があること。
・当事者双方の合意または裁判手続により按分割合を定めたこと。(合意がまとまらない場合は、当事者の一方の求めにより、裁判所が按分割合を定めることができます。)
・請求期限(原則、離婚等をした日の翌日から起算して2年以内)を経過していないこと。
引用:日本年金機構 離婚時の年金分割より

簡単に言うと、当事者の一方(私)からの請求により、婚姻期間中の年金を分割できるという手続きです。そしてこれは離婚後2年以内と決められています。2年という月日は、離婚からあっという間に経過し、この手続きをする事の大変さを身にしみて感じました。

それは「請求したのが私、分割するのが元夫」だということ。

当然私は専業主婦で家庭を支えてきたのだから、稼ぎはありません。元夫は「俺が年金分けてやるんだから」くらいに思っていますから、わざわざ年金事務所まで2人で出かけて行って手続きするのを本当に面倒臭がるわけです。

一方こちらは2年近くイライラと待たされて、何度も戸籍謄本を取り寄せ(戸籍謄本は1ヶ月以内のでないと受け付けてもらえないため)年金事務所に予約の電話をし(年金事務所は多忙なので1週間前くらいに予約しないとまず空きがありません)予約を取り付けて元夫に連絡するというのの繰り返し。

それでも元夫は約束した日にあっさり「仕事が入ったから」といって日付の変更を要求してきます。ドキドキイライラしながら待ち続けたものでした。

当日は年金事務所で待ち合わせ。年金事務所での元夫婦2人が並んでする手続きは、1人で離婚届を出しに行った時よりもさらに居心地が悪く、落ち着かなく、短い間にいろいろなことが蘇った時間でした。

「今日は離婚後の手続きということでいいんですね?」

と確認され、そこから色々な書類に名前や住所を書いたりしていきます。肩が触れるくらいの狭い空間に並んで座る2人。私たちは離婚から2年近くが経ち、ずいぶん感情的にも落ち着き、それぞれの生活をしています。離婚直後だったらここまで静かな気持ちで手続きできなかったかもしれません。

これが本当に憎しみあっている2人ならどうなっているんだろう。年金分割は基本元夫婦が2人で窓口に出向いて書類にサインしますが、できない場合は、代理を立てることも可能だそうです。とはいえ、代理って義父母とか友人とかまたは弁護士とか?そんなことを頼むのはかなり面倒だし離婚が周りに知られてしまいます。

2人揃って窓口に行くのではなく、別々に日を分けて、なども可能になってくれたらいいのに。郵送が出来たら良いのに。私が「年金分割を依頼した人」で、元夫は「年金分割の依頼に同意した人」になるので、書類は私から書いていきます。その後同じ書類に元夫が続けて書いていきます。

結婚〇〇年、離婚〇〇年。戸籍を見ながら確認をされました。20数年間。こうして書類上で、目の前で人に確認されると、自分たちが共に過ごしてきた年月の長さに途方に暮れてしまいます。

「はい。これで書類の手続きは完了です。後日今後の年金の金額がどう変わったのか、手紙が届きますからね。ご確認ください。お疲れ様でした。」
無事終了しました。これで本当に離婚が完了したのだなと思ったのです。

これらの流れを知るために一冊本を用意しておくと良いでしょう。実際読んでみて、こちらが読みやすくておすすめです