結婚生活が終わりにさしかかっていたころ。会えば口論が絶えず、涙の流し過ぎでいつも目が腫れて辛くて悲しかったころ。
心の癒しが欲しくて、私は猫を飼おうと考えていました。
思えば夫と分かり合えない寂しさを、動物を撫でることによって癒されようと思っていたのでしょう。
そして迎えるのはペットショップからでなく、保護された猫の里親になろうと決めていました。家の近くにある猫の譲渡会にかたっぱしから顔を出し、子猫の顔を見ては癒される日々
猫を飼うのは初めてだったので、いきなり成猫はハードルが高いと思い子猫を迎えるつもりでいました。
が、しかし、
里親になるには家族全員の同意が必要なんですね。子供たちはみんな動物好きなので大賛成。でも家に1人猛烈に反対する人が。それが元夫でした。
「生き物を飼うのは簡単なことじゃないんだ。金もかかる。誰が払うんだ。ダメダメ。そんなの絶対ダメだ。」
一切お世話なんてしないくせに。すべての面倒は子どもと同様私に見させるくせに。頭さえ撫でてあげることもしないくせに。
私、夫からのダメ出しが多すぎて駄目と言う言葉を聞きすぎて今でも駄目と言う言葉に拒否反応があります。だから自分からは駄目と言う言葉は
できる限り使いたくありません。
とにかく猫を飼うことを巡って何度も言い争いが起き、せっかく里親募集で猫を見に行っても結局諦めて帰る日々。
そして月日が流れ離婚が確定しました。
元夫が言った言葉
「これで好きなだけ猫が飼えるようになるじゃん。良かったな」
です。なんだかね。皮肉。もちろんすぐに猫を迎えました。可愛い子猫を2匹。今はその2匹に心から癒される毎日です。お金もかかるしお世話もしなければいけないけど仕事をする上でのモチベーションができました。
「この子たちのご飯代を稼がなくちゃ!」
とね。頑張ります。