離婚が決まってからというもの、きっぱりと父親としての役割を放棄したように見える元夫です。子供たちと会うのは何か用件がある時、または仕事で近くまで来た時に数時間食事をして話をして終わり。
その程度です。
夏のある日。週末が近づく前日に「明日戻ります」との突然のメッセージが。いつまでいるのか何時頃来るのかそんなことはお構いなし。自分の都合だけを短い文章で送りつけてきます。
私は朝から仕事なので、真夜中の帰宅は避けて欲しいこと。食事の有無くらいは事前に知らせて欲しいことを返信しました。
昼過ぎに元夫がやってきました。相変わらずバタバタとした雰囲気。電話片手にパソコン持って忙しい仕事の合間をぬって無理やりやって来た感がひしひしと現れています。子どもに会うのは5月の連休以来。
でも「学校どう?」「うん、、まあまあ。」「部活どう?」「頑張ってる。」「ふーん。そうなんだ。ま、頑張ってね。」
おいおい!それだけ?そんな短い会話だけでいいわけ?
それ以外はテレビをずっと見ながら目の前にはパソコンを置いて仕事。電話はかかってくるし。最悪なのは食事中も電話の相手が調べものをしていて保留中だったので電話を切らずにいたままだったこと。
会話もない食卓で電話をスピーカーにしていたので保留中の音楽がずっと流れる中での食事。全く落ち着きませんでした。
数ヶ月ぶりに会う子どもは背も伸びたでしょ?
見た目も大人っぽくなったと思わない?
部活動に頑張っているその姿を知りたくない?
学校で得意科目、苦手科目とか知りたくない?
今何に興味があって、
今何が嫌いで
子供の心の成長を会話を通して知りたいと思わない?
それを「あいつも大人になったな〜」なんて
言ったりしないの?
すべての関心は「仕事」。というか、自分以外には関心が無いというか。何という寂しい人になってしまったのか。
離婚という選択はやはり避けられなかったのだなと。次の日の朝仕事で飛行機に乗るからと慌てて家を出た元夫を眺めながら、ひたすら虚しさに耐える私でした。