子どもを育ててきて身をもって感じたのは、お金を出すだけでは子供は育たないということです。もちろん良い環境で教育を受けさせるにはお金は必要と言えるかもしれません。無いよりはあったほうがもちろん良い。離婚しても今のところお金の苦労が無いということは本当に恵まれたことだと思います。理解しています。感謝もしています。
しかし、お金さえ子供に用意しておけばあとは母親任せ。勝手に子供が育つだろう。これは絶対間違いだと思います。
どんなに優秀な学校に入れたとしても、いい塾に入れたとしても、高額な習い事を幾つもしたとしても、それを支え、一緒に並走していく大人がいなければ子供は一人では大きくはなりません。
「いい学校、いい教育を受けさせるために俺は必死で働いている。」元夫はよくこう言います。だから家庭は顧みないし、子育てはほとんどノータッチ。いい学校に入れたんだからあとは子供がなんとかするだろう。という考えを持つ元夫。
これが私と大きく食い違うところ。
そうじゃないの。いい学校に入れても、それを側で見ている親がいなければ子供は迷い悩み苦しんだ時誰に相談したらいいの?全てを学校任せにするには親の怠慢だよ。
子供の生活にほとんどノータッチだったのに、例えば進路が自分(元夫)の思い通りにいかなかったり、子供が進路で失敗してしまった時など
「だから俺は反対したのに、お前が言い張るから」
とかって責任転嫁するんですよね。
学校でどんな生活していて、どんな友達がいて、どんな先生から影響を受けて、どんな考えを持っているのか。そこを知ろうとしないで結果だけを求めているので子供の本質は未だに理解できないだろうし、子供もそんな父親には悩みを相談なんてしません。
子供は日々成長し、進化しています。それは周りに支えてくれる人がいるという安心感があるからこそ。お金だけでは子供は育たないんです。
この子育ての考えの違いこそ、私たちの熟年離婚の大きな要因なんだと思います。