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遠距離介護。認知症の進行度合いでそれぞれの時期に大変だったことと対処法

認知症の父の介護のために、1〜2ヶ月に1回実家に帰省しています。その時のことを以前書いたところ、思った以上に沢山の人に見ていただくことができました。やっぱり同世代の方が読んでくださっていることが多いのでしょうか。同じ悩みを持っている方に届いているといいなと思って書いています。

私は介護の専門家ではありません。これはあくまでも「認知症という病気」を患った父を持つ家族の体験談です。それでも、認知症と診断されてからこれまで約6年間の間に、少しずつゆっくりと進行していく父の姿を見てきました。その時に感じたこと、側でつきっきりで世話をする母の頑張りや苦しみもしっかり記憶しています。

介護は突然始まって、いつまでという期限はなく、長期戦です。初期・中期の大変だったこととその対処法をまとめてみました。

【初期】病院へ診察を受けに行ってもらう

物忘れが激しい。話していることの辻褄が合わない。道に迷う、など父は以前と少しおかしいなと思ったことが増えてきました。それを見て一番に考えたのは、病院を受診して、今の状態を判断してもらいたいということです。

認知症の場合、初期の間に薬を服用すると、進行をゆっくりにすることが出来ると言われています。ならば出来るだけ早く診断してもらい、薬を飲んで欲しいと考えていました。

ただ、この初期の時期に本人を病院に連れて行くことって、実はとても難しかったのです。というのも、父はまだ自分はどこも悪くなっていないと思っているから。母が「一度、病院の『物忘れ外来』に行って診てもらいましょう」と話したところ、「そんなに俺を年寄り扱いするのか!」「俺はまだ頭はしっかりしている!」と思いきり怒ってしまったそうです。本人からしてみたら『物忘れ外来』なんて言われたら、不安になるし、元気なうちなら怒るのも当たり前かもしれませんね。

病院受診への対処法

嫌がる父を無理矢理引きずって病院まで連れて行けるわけもなく、しばらく時間は流れていきました。その間も電車で降りる駅がわからなくなったり、タクシーでお金を払うのがわからなくなったりすることが続きました。

この時期はしっかりしていることもあるため、難しいのですが、数ヶ月に一度の父の健康チェック(内科や眼科の受診)の際に、先生にあらかじめ話をしておき、よく知った先生の元で、さりげなく認知機能の検査をしてもらったのです。その後、脳神経外科の先生へとつないでもらいました。

これなら本人も嫌がることなく、また「物忘れ」という単語も使われることなく診察してもらえるので、よかったと思います。

【中期】ケアマネジャーと相性があまり良くなかった

認知症の薬を飲み始めてしばらくは、しっかりしている時間と、混乱している時間が交互にやってきました。電車に迷う、散歩に出掛けて帰れない、警察のお世話になることも増えてきたため、母はついに介護申請をしました。

地域包括センターからケアマネジャーの方を紹介してもらいます。地域包括センターの役割はこちらに詳しく記載されていました。

まだ中期の頃の父は元気で、それほど問題もなかったので、ケアマネさんとの面談も月1回、顔を見て話をして終わりという程度のものでした。ところが、2年前の冬、父が肺炎で入院することになり、事態は急変します。その時の対応で、当時のケアマネさんに不信感を感じてしまったのです。

ケアマネさんについての対処法

このままあのケアマネさんにお願いして大丈夫だろうか?家族の不安は募りました。入院後の父の生活が一変することを考えて、フットワークの良いケアマネさんに変更してもらうことにしました。この時は、変えていいものだろうか、ケアマネさん嫌な気分にならないだろうかと悩んだりもしましたが、これが中期から現在に向かう介護生活の中でとても効果がありました。

家族と(特に母と)ケアマネさんとの相性もあるので、ちょっと違うかなと思ったら、勇気を出して変えてもらうことがとても重要だと思いました。この時も地域包括センターに直接電話をし、こういう経緯でケアマネさんを変えて欲しいと訴えたことで、今の頼りになるケアマネさんを紹介してもらえたのです。地域包括センターの方も親身に話を聞いてくださって、感謝しています。

続く介護の日々のために、これからの対処法

母が自宅で父を過ごさせることにこだわっており「自分が世話ができる!」と言う間は、デイサービス、訪問医療のサービスの力を借りて支えていこうと決めています。

ただし、母も高齢化しているので、いつ「もう限界」と言う日が来るかもわかりません。その時のために、今からショートステイを利用して、将来お世話になるかもしれない施設に父のことを覚えてもらうようにしています。

そして、ショートステイする施設は1ヶ所だけでなく、せめて2ヶ所がおすすめです。と言うのは、いざとなったときに、ひとつの施設だけでは空きがないかもしれないから。本当は3カ所くらいのショートステイに行き、父の様子を見てもらうのが望ましいとのことですが、今は混乱することが多いため、2カ所をローテーションで月に1度のショートステイをお願いしています。その間は母も一息つけて、今は大切な時間となっています。

現在の自分の生活の中では、仕事を見つけることもそうですが、父の介護の問題も頭の中で大きな割合を占めています。今後も介護の情報や考えたことなど、また時々更新したいと思います。

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