仕事を探しはじめて2ヶ月あまり。長い長いブランクがあったのだから、すぐに決まるとは思っていなかったものの、不採用続きだと心が折れそうになります。
これで何度目のハローワークだろう・・・。そう思いながら訪れた窓口で、今回は初めてこんな提案をしてもらいました。それが
「氷河期コース」
え?氷河期?何のこと?
ではご紹介しましょう。
35歳以上55歳未満の「就職氷河期世代」のためのコースがある
これまで公務の仕事ばかり応募してきましたが、不採用続きだったので民間の企業の求人票も窓口に持参し、4ヶ所ほど見つけた中で1カ所が「正社員」募集のものでした。
それを見た窓口の人が私の年齢を確認し「あ、まだ当てはまりますね。こんな制度があるのですが利用されますか?」と言われたのです。
それが「特定求職者雇用開発助成金(就職氷河期安定雇用実現コース)」なのです。
この助成金は、いわゆる就職氷河期に就職の機会を逃したことなどにより十分なキャリア形成がなされず、正規雇用労働者としての就業が困難な方を支援し、その就職を促進するため、対象者を正規雇用労働者として雇い入れる事業主に対して支給されるものです。
引用:厚生労働省・都道府県労働局・ハローワークより
就職氷河期に当てはまり、就職の機会を持てなかった人を正社員として雇うことにより、会社の方が国から助成金を受け取れると言うシステム。こんな制度があったのですね。
支給額は会社の規模によって変わりますが、支給対象期間は1年間。求職者を雇うことで、事業主に支給される総額は、大企業が50万円、中小企業だと60万円となるそうです。
この制度を受けるための対象となるには、以下の条件があります。
- 雇入れの日時点の満年齢が35才以上55才未満の人(35才はOK、55才になったら含まれなくなると言うことですね、これは。)
- 過去5年間に正規雇用労働者として雇用された期間が1年以下であり、過去1年間に正規雇用労働者として雇用されたことがない人
- ハローワークなどの紹介の時点で失業している、または非正規雇用労働者である人、かつ、ハローワークなどにおいて、個別支援等の就労に向けた支援を受けている人
- 正規雇用労働者として雇用されることを希望している人
私の場合は、上記の条件にこのように当てはまります
- 現在満53才。ギリギリセーフ
- 過去3年間はパート就労。正規雇用は数十年前以来無し
- 現在無職で、何度もハローワークに通って、職務経歴書の添削などもしてもらい就労支援を受けている
- チャンスがあればもちろん正社員になりたい!
「特定求職者雇用開発助成金(就職氷河期安定雇用実現コース)」のデメリットも
「ただ・・・」窓口の人は続けます。
「この制度を利用して求職をする場合、相手の事業主にあなたが氷河期世代ということ。これまで長いこと正規雇用されていないということが知られてしまいます。それを嫌う人もいるので、あえてこの制度を使用しない方も居るのです。志望される事業主にこのことをお伝えするということで良いのですね?」
「もちろん!使えるものなら何でも使ってください。知られて困ることなんてありません。だってこれが事実なのですから。この制度を使ってみたいと思います。どうぞよろしくお願いします。」
そう答えていました。
氷河期コースで挑戦してみる
私の意見を聞き、納得してくれたハローワークの方は、そのまま手続きを始めました。いつものようにハローワークの紹介状をプリントし、一緒に特定求職者雇用開発助成金のパンフレットも添付されます。そしてその紹介状の左上に
「氷河期コース」
と印が押されました。ちょっと、いやかなり、恥ずかしい・・・
でも!恥ずかしいとは言っていられません。何しろ時間がないし、早く決めたいのですから。ワラにもすがる想いとは、まさにこのこと!使えるものは何でも使わせてもらいます。
氷河期コースの紹介状を添付した履歴書が、威力を見せてくれることを期待しています。
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